March 19, 2008

コーヒーの話:フレンチプレスについて考えた事

なんだか不安定なお天気が続いてますね。
三寒四温というやつでしょうか。この気温差にやられて、風邪を引きました。
ブログを書く元気がなく、他の方のブログをひやかす程度。笑


さて、先日ホテレス会場でクローバーマシンの輸入代理店であるDCS社のブースにお邪魔させて頂きました。

DCS社さんでは、ボダム社との話し合いにより、今後正規にボダム製品の取扱いを開始することとなったそうです。すごいですねー!
社長の左野さんのエスプレッソやコーヒーにかける情熱がどんどん具現化していっている気がします。今後、ますます注目の企業さんです。(←偉そう、、すみません、DCSの皆様。いつも大変お世話になっております。)


こちらは検証もものすごく行っていらっしゃるようで、フレンチプレスのメッシュの粗さや(ボダムのメッシュが他社製品に比べると一番粗いそう)、適切な挽き目や抽出時間などについて実験を繰り返していらっしゃる模様。



私自身は、フレンチプレス推進委員会委員長などと言っておきながら、特に研究するでもなく、、どうやったら楽しめるかということばかり考えている気がします。笑


でもビジネスとなるとそうはいきませんよね。検証して、自社で取り扱う製品の素晴らしさを誇りを持ってクライアントに伝えることができる、、ということはとても大事なことだと思います。

自分自身、営業をやっていた時、イマイチよくメリットが分からない製品や気乗りがしない製品は全く相手に良さが伝わらず、、成績も上がる訳がなく。。お給料もあがるはずがなく。。笑


それはさておき、、何がフレンチプレスポットを使うメリットなのでしょうかね?
改めて考えてみました。


フレンチプレスを販売するターゲットとしては。

1.カフェを経営しているお店。特にそのままの味が出ますから、良質なコーヒーを扱っているお店で、提供する場合

2.そうしたカフェで物販として、一般消費者に買って頂く場合

3.雑貨店など特にカフェではないが、生活雑貨などを扱っているお店で一般消費者に販売する場合

どちらにせよ、卸販売になるわけですが、今はメインで考えるべきは1でしょうか。
2は1で考えた事を考慮していけば、2のお客様に対する店側の販売体制は、売る側がどこまでこの器具を使ってコーヒーを楽しむことがよいのか、を伝えられるかによる気がします。


私も働いていた会社で、フレンチプレスコーヒーを提供していました。

さて、その時はどうだったでしょうか?

まずはそもそも、良質な豆の良さを味わってもらいたいから、フレンチプレスを使ったのですが、、、

フレンチプレスコーヒーの良いところは、丁寧に入れれば、誰が入れても味に大きなぶれが出ないというところです。
この点は、家庭で楽しむにしても、大きなポイントだと思います。
要するにお店で楽しんだ味の再現性が高いから、自宅でも同じようにおいしいコーヒーが味わえるということです。

それから、正直言って、いくつかボダム以外の他社製品も使ってみたのですが、濾過部分のメッシュの粗さを気にした事はありませんでした。
それによって、抽出した味が大いに変わったり、気になったかと言うと、そうでもありませんでした。

でも、確かにコーヒー豆によって、抽出時間を変えたりしたことはありますから、メッシュの粗さなども関係するのかもしれません。
ただ、どちらかというと、フレンチプレスポットの使い勝手の方に関心が高かったように思います。

ハンドドリップやサイフォンなどの方がもっとブレが大きいでしょう。確実に私が入れるよりも普段店で入れているスタッフの方がおいしかったことは間違いありませんでした。丁寧に入れているつもりでも、です。

さて、話がややずれました。
ボダムを使っていたメリットをいくつかあげてみたいと思います。


○物理的なメリット

・老舗なだけに、プランジャー部分や製品そのものの作りがしっかりしていて、扱いやすい。プランジャー部分がスムーズに動く(この部分は多少きつめに動くことがヨシとされていて、でも不快なきつさではなく、スムーズに押し下げられる)。

・メッシュなど濾過部分の痛みが他社製品に比べて、遅い。中には数回使ってメッシュ部分がぼろぼろになるというものもありました。

・ボダム製品は、定番商品も息が長く、上述のメッシュ部分のリフィルなども扱っているため、継続的使用が安心して行える。


○物理的なデメリット

・ガラスなので割れやすい。
→これについては、カップを扱ったり、ドリッパーを扱ったりするのと同じことだと思うので、取扱いに注意しましょう。
とはいえ、ボロシリケイトガラスというものが使われており、通常のガラスよりも割れにくく、透明度も高い耐熱性のものです。


・ボダム社側の在庫状況、供給体制がやや不安定なため、必要な時に必要数を入手できない場合がある。

→ただ、この点については、DCSさんで在庫を確保されるそうなので、今後はより入手しやすくなると思います。

・卸価格があまりお安くない、、のがたまにキズ。笑
→この辺は今後、どうなっていくんでしょうね?


○味についてのメリット

・フレンチプレスだと、よっぽどじゃばじゃばお湯を乱暴に注ぐ、とか、抽出時間が短いとか長過ぎるとかじゃない限り、さほど味にぶれが出ず、良質なコーヒーの味そのものを楽しむことができる

○味についてのデメリット

・微粉が気になる、、方もいる。そうですねぇ。。こればっかりはなかなか解決が難しいかなー。笑。

丁寧な注ぎで大分解消されると思いますし、丸山珈琲さんなんかは全てフレンチプレスですが、微粉が気になった事は私はとりあえずないですが、、でも気になる方がいるのは問題ですよね。
こういう場合は、店でサンプリングして実際に飲んで頂くという手法もありだと思います。


あとは、提供するお店側で、最後により細かいメッシュのストレーナーみたいなものを使ってカップに注いで提供するか、とかでしょうか。


○粒度や抽出時間に関して

基本的に、カフェオペレーションの場合、挽き目などは予め決めていらっしゃるケースがほとんどだと思います。時間との闘いですから。私がいた会社もそうでした。

粒度は一定にして、抽出時間を多少調整してみる程度でいいのではないかと。
焙煎の度合いがこの場合は影響するんでしょうかねー。深煎りか浅煎りかなどなど。


自分が扱うコーヒーですから、目安の提示をすることは重要だと思いますが、自分でも確かめてみることが何よりも大事だと思います。



○コーヒーの価格的な面で

・フレンチプレスポットに注いで提供されるので、約2杯ほど楽しめる。→ある程度、金額を頂くことができます。これは、もちろん、コーヒーの品質や原価、手間、その他もろもろのことを考慮しての価格設定ですよ!誤解しないでくださいね!



○心理的な面から

・ボダムはやはり有名ブランドなので、ある程度の品質レベルがあり、使っている側も飲む側もある一定の安心感や満足感を得られる。
→この辺は、継続使用してく面で、カスタマーサービスの充実という点も影響していくかと思われますが。


・北欧製品らしく(今は本社はスイスですが)、機能性とデザイン性を両立させようとする意志があり、スタイリッシュな印象を与える。一番ポピュラーなケニアだけでなく、その他のシャンボールやアイリーンなどのステンレス系のものもおしゃれ。
ギフトなんかにも、もちろんいいですよね。


○片付けについて

片付け…これって一番大事で一番面倒と感じやすい部分。笑

・食器洗浄機がある場合は、食器洗浄機にかけるのが一番手っ取り早い、ですね。笑

・ない場合、、つけ置きが一番いいかなー、メッシュ部分などは。
なので、私自身使っていても思いますが、底の部分に残ったコーヒー豆をすくう“ヘラ”みたいなものが、メジャースプーンもいいけど、ついていたらいいかなーと思います。別売りでもいいかもしれませんし。


それから、新しいサイフォンのフィルターみたいに、プラスチック?タイプの微粉が出ないものにメッシュ部分が変わる、、とか?
そうすれば、味にも後片付にも色々とメリットが出てくるのでは、、と思います。

今後のますますの商品開発、研究に期待します!


私自身は、実際にものを調理したりするのは、料理という行為の一部分に過ぎないと思ってます。一番大変なのは、後片付けだと思います。

我が家では、母は長年、私がキッチンに入っても、後片付け(洗い物、ゴミ捨て、シンク磨き)やキャベツやキュウリの千切り、大根おろし、揚げ物のバット持ちなどしかやらせてくれませんでした。。料理人の修行みたいですね。笑

きれいなキッチンや道具は、次に使い始める時に楽しさを与えてくれます。
飲食をやる際に、清潔感は必須ですものね。


○その他

後は、コーヒーに対する愛情、敬意を持って、どこまでコストや売上、利益との兼ね合いでできるか、、でしょうか。



さて、長くなってしまいましたが、、ビジネスをやって行く上で大事だなと思う事の一つに“トレードオフ”の考え方があると思ってます。
選択と集中とも言えると思いますが、メリット、デメリット双方をよく検討した上で、何を優先し、何を犠牲にするか、を決める必要があると思います。


これは、新卒で入社した会社で、優秀なSEであった上司から最初に教えられた事でした。今も私の中で大事な概念になっています。

あれもこれも全てクリアしたいというのは、現実問題としてなかなか難しいことですし、あれもこれも全てできるというのは、実は何もできないことと同じ、ということを経験則から知っていらっしゃる方も多いと思います。


最後に、フレンチプレスコーヒーってまだまだなじみが少ないことは間違いありません。特に一般消費者の方にとっては。

そのため、皆さんもやっていらっしゃると思いますが、POPで説明をしたり、トレーに説明書きをしたシートを置いたり、、といった工夫をされているんだと思います。
いわゆるマーケティング活動の一つです。


デメリットを消してしまうような何か付加価値とか情報を与えられたら、消費者の心理として満足する部分はあるのではないでしょうか。
そして、またこのお店に来よう、とか、買ってみて家で楽しんでみようかな、と思ってもらえるようになるのでは。


私自身が、フレンチプレス推進委員会などを始めたきっかけは、良質のコーヒーが持っている味そのものを手軽に楽しめる、その楽しさを知ってほしい、という気持ちから始まったものです。

だから、私にとって一番優先したいことは、フレンチプレスコーヒーで味わえる高品質なコーヒーの手軽なおいしさ、かもしれません。


masonbar at 15:46 │Comments(4)TrackBack(0)コーヒーについて 

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この記事へのコメント

1. Posted by とと    March 21, 2008 21:21
委員長こんにちはー。
記事を読ませていただいてちょっとフレンチプレスについて再考しました。

そういえばお店で飲んだことがないんですよ〜。
僕は結構微粉が気になるほうです。
家で淹れるときはデバスタのマイクロパウダーセパレーター+息を吹きかけてチャフを飛ばしています。

マキネスティなど、お店で提供する場合は何か工夫をしているか気になりますね。
まぁグラインダーがいいから微粉も少ないんでしょうけど。
ロッキーを購入してからはもっぱらウォータードリップを使用しているので、日曜日にスペシャルティを買ったら久しぶりに淹れてみようかな。
野点の話で久々に名前が出たマキネッタも引っ張り出してみるか('-'*)

明日はちょっと神保町に用事があるので、赤坂見附のZOKAで噂のクローバーを見てきます。
2. Posted by ○造っ子    March 23, 2008 17:53
5 委員長こんにちはです。
ホテレスではいろいろな話ができて私も大変勉強になりました。
bodumを扱う立場として今回の委員長のお考えはとても参考になり、また販売の方向性を私なりに再確認することができました。
これからは貴委員会にハードの面から協力していけたらと考えております。
これからも宜しくお願いします。

最後にちょっとだけ修正をお願いします。
サノ社長のサノは左野だったかと…
3. Posted by coffee_freaks    March 24, 2008 08:39
ととさん、こんにちは。
お店でフレンチプレスを召し上がった事ないんですねー。なかなかこれもいいものですよ。今度機会があったらぜひ♪

微粉は店舗の業務用グラインダーだとあまり気にならない事は事実かも。ただ、お湯を注ぎ入れる時にグラスにつく周囲の微粉を落すように優しく注ぎ入れるのにも気をつけてもいますが★でも、ととさんのことだから、その辺も問題なさそうだし。
ポットのメッシュがよい細かくなるとまた違うのかもしれませんね。

よかったらスペシャルティでお試し下さいませ。

クローバー、おいしいですよ。私の初クローバーは2年前ぐらいだったかな、本格販売開始ぐらいの頃だったかと。
米国ゾッカも開発に協力したりして、割とよい関係のようです。だからゾッカが扱うのは色々意味があると思います。
4. Posted by coffee_freaks    March 24, 2008 08:44
○造っ子様
コメントありがとうございます!というか、本当にこのブログをご覧下さっていたんですね。実は冗談だと思ってました…でも、ありがとうございます。

先日はお忙しいのに長々とお邪魔してしまい、申し訳ありません。ありがとうございました。

えっと、こんな記事が少しでもお役に立ったでしょうか。なんか素人意見で恐縮です…

全然、委員会らしい活動をしていないんですけど(笑)、また色々なお話など聞かせて頂ける機会があれば幸いです。こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。

いけない!御名前の件、大変失礼いたしました。
修正いたします!どうぞよろしくお伝え下さいませ。

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