June 10, 2006
世界のバリスタたち(2)ポールバセット
昨年、日本に辻口バティシェと組んでポールバセットカフェを銀座にオープンしたポールバセットさんですが、快進撃が続いてますね。新宿にオープンしたかと思えば、今月半ばには自由が丘に開店予定。
さてさて、2000年に始まったワールドバリスタチャンピオンシップは、2003年の4回目までは北欧勢が優勝していました。
そこに北欧以外で初めて優勝を飾ったのが、このポールバセットさん。
彼は、元々バリスタとして出発していますが、現在はスペシャルティコーヒーの促進活動を担う”大使=広報担当”としての活動がメインとなっています。(もちろん、カフェオーナーという一面もありますが)
農作物であるスペシャルティコーヒーは、天候などの影響もあって年ごとに出来が異なる場合もあります。
そうしたことから生じる誤解を取り除き、持続可能な生産を目指しつつ芸術的でさえあるスペシャルティコーヒー業界について、もっと一般の人々に知ってほしいと、彼は活動を続けています。
ご自分で経営していたり、なんらかのビジネスに関わっている方にもご理解いただけるかと思いますが、「お客様を啓蒙する」という事は、事業の成功の上で大切な要素になります。
そして、そのために、カフェではカッピング講座やおいしいコーヒーの入れ方講座とか、生産地についてや、コーヒー業界の認定制度などについて地域レベルで開いたりして、お客様との間にあるギャップを埋めようとしたりすると思います。
そんな中で、ポールバセットさんは今まで他の人たちがしなかったような形でお客様や一般の人々にコーヒーのすばらしさを伝える手段を取ります。
テレビという媒体を使って。
2003年に作製したドキュメンタリー番組”Coffee Crazy”が、オーストラリアの視聴者たちに好評だったため、続いて”Living with Coffee”という11個のエピソードからなる番組へと発展しました。
現在、この”Living with Coffee”もセカンドシーズンの放映について話が進んでいるそうです。
そんなポールさんが、少しオーストラリアのカフェシーンや、自分の普段飲んでいるコーヒーについて語っていました。
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Q. オーストラリアのカフェシーンはどんな感じですか?
Paul:オーストラリアは、様々な文化が同居している国だから、コーヒーももちろん色々な飲み方で(エスプレッソに限らず)、人々は楽しんでる。
ただ、オーストラリは多少、エスプレッソ文化が(他の国に比べて)進んでいるとも言えるかな。
最近では、待ち合わせ場所にパブ(立ち飲みのバーみたいなものですね)じゃなくて、カフェを選ぶようになってるね。
Q. 普段はどんなコーヒーを飲むんですか?
Paul:ミルク入りのコーヒーとかは滅多に飲まないよ。大体ブラックで飲むんだ。
なぜなら、自分のコーヒーをそのまま味わいたいからね。
このコーヒーの生産地はどこだろう、とか、どう焙煎されたのか、とか、どう抽出されたのか、といった事を知りたいから基本的にはブラックで、お砂糖も入れたりしないよ。
ちょっと、その辺に関してはこだわっているかも。
Q. コーヒーに魅了されたきっかけはイタリアに旅した時と聞きましたが?
Paul: そうだよ。約7年前ぐらいかな。
イタリアでバール巡りするのは楽しかった。イタリアのバールにはロマンや魅力があるし。イタリアでは、コーヒーが特別な生活必需品のように扱われているな、と感じたよ。
最後に新番組について語っていました。
”Living with Coffee”のセカンドシーズンは、全13エピソードからなるもので、この番組は役に立ちながら楽しいものにしたいと考えてる。
でも、ただ単にコーヒー文化を紹介したり、おいしいコーヒーの入れ方を紹介したりするわけじゃないよ。”生き方”についての番組でもあるんだ。
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ポールさんは、なるべくお客様と業界の間にある溝を埋めたいと考え、こうした活動を積極的に進めているそうです。
人々の世界をより質の良いもの(スペシャルティコーヒー)へと拡げたい、との思いから全ては始まっているのでした。
コーヒーというバリスタからお客様へ渡される飲み物について、お客様の理解を得るというのは、大変意義のあることだと思います。
コーヒーを提供する側は少しでもお客様においしいものを提供したいと考えると思いますけど、それがどうやって手元にやってくるのか(栽培から焙煎、抽出まで含め)、そんな事を理解してもらえたら、その一杯はもっともっとおいしいものに、その一杯を飲む時間はより素敵なものになりそうですよね。
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ちなみに、このポールさんの番組のファーストシーズンはDVD化されていて、ポールバセットWebサイトで購入可能との事でした。
残念ながら、サイトは構築中でしたけど。。
http://www.paulbassett.com/
http://www.paulbassett.jp/(日本のサイトです)

