March 29, 2006

コーヒー 第3の波

今日は、横浜港北ニュータウンに出掛け、横浜馬車道十番館というカフェでコーヒーを飲んでました。
こちらの十番館オリジナルブレンドを頂いたのですが、いわゆるクラシックな感じのカフェ。ダークブラウンの什器に、スタッフは昔風の統一されたユニフォームに白いエプロン。落ち着いた雰囲気です。

色々なコーヒーショップがあるなぁ、とか、自分にとってコーヒーは何だろう、、とか色々な事を考えた今日の昼下がり。

私はよくcoffeegeek.comというサイトをのぞくのですが、そこで、Nick Choという男性が書いた記事が面白かったので、少し要約でも書こうかと思います。

nickニックさんについてちょっと紹介すると、彼は自身のカフェをワシントン州に持っています。
同時にアメリカバリスタチャンピオンシップの正式審査員でもあります。
彼もシアトルでは有名な人で、昨年シアトルで開催されたNorthwest Barista Championshipでは司会をしていました。愉快な韓国系アメリカ人です。

"The Third Wave"と"バリスタギルド"

第3の波を説明する前に、バリスタギルドという組織についても話しておきたいと思います。
アメリカにはSCAAというスペシャルティコーヒー協会があります。
この協会は、スペシャルティコーヒービジネス全般(生産者や供給者、卸業者などの活動)をサポートしますが、日々の仕事を行うバリスタをメインでサポートする訳ではありません。
そこで、ゾッカの焙煎責任者であるクリス デイビッドソンさん(コーヒービールを作った人です)、ディスマス スミスさんが中心になって、バリスタを互いにサポートし合い、技術、精神面を高めあう組織を作りました。
この組織の存在、バリスタの存在が、第3の波の活動には必須であると考えています。

"The Third Wave - 第3の波"

ニックさん曰く、現代のコーヒーの世界には、今までに大きな2つの波があったと言います。

第1の波は、第二次世界大戦後。
アメリカがその存在感をより強く発揮していた頃でしょうか。
いわゆるコーヒーメーカーで大量に作るレギュラーコーヒーやインスタントコーヒーが市場に溢れていた頃。
コーヒーは”楽しむ”ものというより、”消費する”ものだったと考えています。

第2の波は、エスプレッソが世界に出回り始めた頃。
スターバックスが世界を席巻し始めた時期になるでしょうか。
ロブスタ種が主流だったのがアラビカ種が台頭し始め、コーヒーそのものの品質が向上した時期。
そして、バリスタという存在が少しずつ注目を集め始めた頃でもあると思います。

そして、第3の波。
それは、コーヒーそれ自体に主張させよう、というもの。
ちょっと分かり辛いですよね、すみません。


第1、第2の波の期間、コーヒーというものは、”カフェインを与えしゃきっとさせてくれるもの、温かい飲み物、飲みながら会話を楽しむもの、ホイップクリーム加えたりして楽しむもの、、”といった、我々消費者にたいして何を与えてくれるのか、という点で、その価値を計っていたと言います。

でも、コーヒー豆は農作物であり、生き物です。スペシャルティコーヒーはよくワインと同じように色々な表情を持っていると言われます。
そのためワインが収穫年によってその味を変えるようにスペシャルティコーヒーも毎年同じ農園で作っていても、異なる味を生み出すことがあります。

様々な表情を持っているコーヒー、そのコーヒー自体は何者なのか、すなわちどんな農園で生まれ、どんな味を持っているのか、いつ焙煎され、どんなブレンドでエスプレッソを成しているのか、、
なぜならスペシャルティコーヒーを生み出すまでには、とても多くの人手、時間、お金がかかっているからです。
そういうった情報をもっとお客様に提供し、そのコーヒーの持つ価値をコーヒー自身に語らせる必要があると考えています。

しかし、当然ですが、コーヒー袋に情報を書いてあるだけでは足りません。
そこにバリスタというコーヒーを抽出し、お客様の手に渡す存在が必須となるのです。
ニックさんは、バリスタもコーヒーの大使であらねばならないと言います。コーヒー豆そのものについて、もっと勉強しなければいけないと考えています。
バリスタギルドの中心メンバーがまずはその意識を高め、そして今はその第1段階をクリアしたところなので、次は、職業としてバリスタをやっている仲間たちを啓蒙していきたいと考え行動しています。
そのためバリスタギルドとこの第3の波とは深い関係にあるのです。

でも、もちろん、プロのバリスタの力だけでなく、お客様の存在も非常に重要なのです。
お客様の厳しく、かつ温かい目を通して、バリスタも成長していき、コーヒー業界そのものも成長していくことができるからです。


アメリカ(特にシアトル)におけるバリスタという職業やスペシャルティコーヒーに対する認知度は日本に比べると相当高いと思われますが、それでもこうした活動が活発に行われるのは、まだまだ社会的な認知度が低いと考えているからなんですね。

日本のスペシャルティコーヒー業界も、門脇さんが昨年の世界大会で2位に輝くなど、こうした実績を生み出し、それが広まっていく事で少しずつ少しずつ小さな波から大きな波に変わっていくのかな、、と。その中で私たちの活動も小さくてもいいから、その一助になれば、、と思いました。


*余談ながら・・・
trish この第1から第3の波の基本概念は、現在はシアトルのゾッカコーヒーでヘッドバイヤー(生豆の買付責任者)を勤める女性トリッシュさんが生み出したものだそうです。
彼女は、コーヒーに(当たり前ですが)精通している女性です。買付に中南米、アフリカと飛び回ります。仕事では冷静でありながら他人に対して優しいステキな女性。ダンナ様ととても仲が良いのです。

コーヒーの世界も男女関係なく、実力を発揮する世界になりつつありますが、進んでいるアメリカでさえ、女性が買付に出向いたり、カッピングのヘッドカッパー(農園主や買付業者たちでカッピング
する際の総責任者)になったりするのは、まだまだごくわずかです。



masonbar at 01:07 │Comments(1)TrackBack(0)コーヒーについて 

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この記事へのコメント

1. Posted by 名無し    March 30, 2006 11:09
5 TBSドラマ「愛していると言ってくれ」が
3月31日(あさ9:55〜10:50)からTBSで再放送されます。
関東地方のかたのみご覧になれます。
トヨエツと常盤貴子さんが出演するこのドラマ。是非見てください。
何度見ても切なくなるドラマ。常盤貴子も可愛い。この頃のトヨエツはかっこよかったんですけどねえ。

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