March 20, 2006
ヘッドジャッジ:ジャスティン メトゥカルフさん
インタビューというほどではないのですが、大会を通じてジャスティンさんと過ごし、色々とお話しする機会がありました。
大会中は真剣で厳しい眼差しで審査しているジャスティンさんの素顔をお伝えしたいと思ったので、書こうと思います(もちろん、ご本人からは了解済みです)。
ジャスティンさんは、オーストラリアはメルボルン在住の39歳(私は最初45歳ぐらいかと思っていました!ごめんなさい!!)。
13年前に結婚した奥様との間には、8歳になるクロイちゃんと6歳のエミリーちゃんという2人のお嬢さんがいます。
6歳から続けているテニスと(日本に来てから覚えたのでしょうか)カラオケが好きです。大会の舞台裏でもよく歌って踊っていました。
メルボルンでは、Cafe Learningというカフェの経営に関して必要な事をトレーニングする会社を経営しています。
毎日、そこでトップ講師として教えているそうです。
その前は、カフェのフランチャイズ展開を行う会社で働いていたそうで、主に経営コンサルティングがメインだったそう。
その時の経験なども生かしつつ、どうやったらカフェが成功するか、バリスタを育てる事ができるか、もっと深く関わりたいと思い今の仕事を始めました。
オーストラリアはもちろん、アメリカやヨーロッパのスペシャルティコーヒー協会でも有名なジャスティンさん。昨年の世界大会でもヘッドジャッジを務めていらっしゃいます。ワールドバリスタチャンピオンシップの運営事務局には、いくつかの委員会があります。
たとえば、審査ルールを規定する為の委員会、エスプレッソ抽出の技術に関する委員会などなどです。
ジャスティンさんは、この審査ルールを規定する為の委員会の委員長を務める、コーヒー協会にとっては非常に重要な存在です。通常3人の中心人物と数人の委員メンバーから構成されます。
**バリスタにとって大事なこと**
大会が終わって、日本のバリスタ達への感想を聞きました。
「皆、とても素晴らしくプロフェッショナル意識にあふれた演技も多く、とても良かった。日本のバリスタはもっともっと気持ちをオープンにして、自分の人間性をもっともっと表現するようになるといい。」とおっしゃっていました。
ジャスティンさんにとって、”バリスタの人間性”がいかに良いものであるかが最も大切なことだそうです。
彼曰く、「カフェに来るお客様の大半は、コーヒーがおいしい事も理由の一つだけど、最終的にはそのバリスタが好きだから来るんだよ。」と。
よく日本でも、店長やスタッフにお客様はつく、、と言われますよね。これときっと同じ事なんですよね。
決勝開催中、カフェボンタインの深谷さんの演技中、マシントラブルで競技が中断してしまいました。その後も深谷さんのコーヒーミルにもトラブルが発生。深谷さんはそんな中にあっても最後まできちんと演技をされていました。
この事もとても素晴らしい事でしたし、また競技終了後、ジャスティンは私に真っ先に、「深谷君は大丈夫だろうか?彼の気持ちは大丈夫だろうか?」と聞いてきました。この時に、気持ちへの理解、周囲への配慮ができるジャスティンは素敵な人だな、と本当に思いました。
人間性が大事だと言う彼の信念を裏付けるような行為でした。
****
そして、大会終了後は、六本木にあるバールデルソーレにて、バリスタパーティが開催!
出場者、ジャッジ、運営事務局スタッフ、そして明日を担う若いバリスタの方たち、、たくさんの方が来て、とても盛況でした。
もちろんそこでもジャスティンさんは大人気!数名のバリスタさんやロースターの方たちとお話されていました。
会場では、撮影されたばかりの決勝大会の様子がスクリーンに映し出され、深谷さんのマシントラブルの時の映像が登場。ジャスティンがトラブルの原因をチェックし、私が深谷さんに通訳している映像でした。
ジャスティンが私に「僕たち、いいチームみたいに見えるよね?実際にいいチームだったよね、まるで夫婦みたいだ(笑)。チームワークって本当に大切なんだよ。」と。
そして少し間を置いた後、
「人は、色々な事があって、もし沈んだ気持ちやネガティブな気分になったら、明るい人の側に行くんだよ。人間は常に前向きに明るく生きる方が絶対に幸せだし、そうすべきだと思う。でももちろん必ずしも常に明るくしなければならない必要もないよ。そう出来ない時もあるから。だから明るい人の側に行ったりするだけでもいい。そうしたら元気になってまた進む事ができる。まさに人生ってそんな感じだろう?」
と話してくれました。
広い心と視野と周囲が楽しめるように配る細やかな気配り、、そして冗談を言ったり疲れた〜と言ったりちょっとお茶目な一面を見せるジャスティンはとてもバランスの取れた素晴らしい人でした。
一緒にお仕事をさせてもらえる事ができて本当に感謝しています。
ヨーロッパやアメリカ、日本や韓国といったアジア圏にもよく出張するジャスティンは、昨年は4ヶ月しかメルボルンにいなかったそうです!
娘さんたちがさぞや寂しがっているのでは??と尋ねたところ、「最近は会うなり、”パパ、お土産は?”だそうです。昔は抱きついて来たのに…」とちょっと寂しそう。
今、彼女たちはゲームボーイに夢中だとかで、クロイちゃんとエミリーちゃんに話しかけても、「パパ、放っておいて」と言われて、ジャスティンは自分に話しかけているそうです。
「そのうち、彼女達がもう少し大人になったら、パパはお小遣いをくれる人、駅まで送る人、、になるんだろうなぁ」とぽそり。
父と娘の関係って、万国共通なんですね(笑)
厳しいジャッジの顔と優しいパパの顔を持つジャスティンさん。
また日本に来てほしいと思います。
彼の次の舞台は、今年5月のスイス大会に移ります!
大会中は真剣で厳しい眼差しで審査しているジャスティンさんの素顔をお伝えしたいと思ったので、書こうと思います(もちろん、ご本人からは了解済みです)。
ジャスティンさんは、オーストラリアはメルボルン在住の39歳(私は最初45歳ぐらいかと思っていました!ごめんなさい!!)。13年前に結婚した奥様との間には、8歳になるクロイちゃんと6歳のエミリーちゃんという2人のお嬢さんがいます。
6歳から続けているテニスと(日本に来てから覚えたのでしょうか)カラオケが好きです。大会の舞台裏でもよく歌って踊っていました。
メルボルンでは、Cafe Learningというカフェの経営に関して必要な事をトレーニングする会社を経営しています。
毎日、そこでトップ講師として教えているそうです。
その前は、カフェのフランチャイズ展開を行う会社で働いていたそうで、主に経営コンサルティングがメインだったそう。
その時の経験なども生かしつつ、どうやったらカフェが成功するか、バリスタを育てる事ができるか、もっと深く関わりたいと思い今の仕事を始めました。
オーストラリアはもちろん、アメリカやヨーロッパのスペシャルティコーヒー協会でも有名なジャスティンさん。昨年の世界大会でもヘッドジャッジを務めていらっしゃいます。ワールドバリスタチャンピオンシップの運営事務局には、いくつかの委員会があります。
たとえば、審査ルールを規定する為の委員会、エスプレッソ抽出の技術に関する委員会などなどです。
ジャスティンさんは、この審査ルールを規定する為の委員会の委員長を務める、コーヒー協会にとっては非常に重要な存在です。通常3人の中心人物と数人の委員メンバーから構成されます。
**バリスタにとって大事なこと**
大会が終わって、日本のバリスタ達への感想を聞きました。
「皆、とても素晴らしくプロフェッショナル意識にあふれた演技も多く、とても良かった。日本のバリスタはもっともっと気持ちをオープンにして、自分の人間性をもっともっと表現するようになるといい。」とおっしゃっていました。
ジャスティンさんにとって、”バリスタの人間性”がいかに良いものであるかが最も大切なことだそうです。
彼曰く、「カフェに来るお客様の大半は、コーヒーがおいしい事も理由の一つだけど、最終的にはそのバリスタが好きだから来るんだよ。」と。
よく日本でも、店長やスタッフにお客様はつく、、と言われますよね。これときっと同じ事なんですよね。
決勝開催中、カフェボンタインの深谷さんの演技中、マシントラブルで競技が中断してしまいました。その後も深谷さんのコーヒーミルにもトラブルが発生。深谷さんはそんな中にあっても最後まできちんと演技をされていました。
この事もとても素晴らしい事でしたし、また競技終了後、ジャスティンは私に真っ先に、「深谷君は大丈夫だろうか?彼の気持ちは大丈夫だろうか?」と聞いてきました。この時に、気持ちへの理解、周囲への配慮ができるジャスティンは素敵な人だな、と本当に思いました。
人間性が大事だと言う彼の信念を裏付けるような行為でした。
****
そして、大会終了後は、六本木にあるバールデルソーレにて、バリスタパーティが開催!出場者、ジャッジ、運営事務局スタッフ、そして明日を担う若いバリスタの方たち、、たくさんの方が来て、とても盛況でした。
もちろんそこでもジャスティンさんは大人気!数名のバリスタさんやロースターの方たちとお話されていました。
会場では、撮影されたばかりの決勝大会の様子がスクリーンに映し出され、深谷さんのマシントラブルの時の映像が登場。ジャスティンがトラブルの原因をチェックし、私が深谷さんに通訳している映像でした。
ジャスティンが私に「僕たち、いいチームみたいに見えるよね?実際にいいチームだったよね、まるで夫婦みたいだ(笑)。チームワークって本当に大切なんだよ。」と。
そして少し間を置いた後、
「人は、色々な事があって、もし沈んだ気持ちやネガティブな気分になったら、明るい人の側に行くんだよ。人間は常に前向きに明るく生きる方が絶対に幸せだし、そうすべきだと思う。でももちろん必ずしも常に明るくしなければならない必要もないよ。そう出来ない時もあるから。だから明るい人の側に行ったりするだけでもいい。そうしたら元気になってまた進む事ができる。まさに人生ってそんな感じだろう?」
と話してくれました。
広い心と視野と周囲が楽しめるように配る細やかな気配り、、そして冗談を言ったり疲れた〜と言ったりちょっとお茶目な一面を見せるジャスティンはとてもバランスの取れた素晴らしい人でした。
一緒にお仕事をさせてもらえる事ができて本当に感謝しています。
ヨーロッパやアメリカ、日本や韓国といったアジア圏にもよく出張するジャスティンは、昨年は4ヶ月しかメルボルンにいなかったそうです!
娘さんたちがさぞや寂しがっているのでは??と尋ねたところ、「最近は会うなり、”パパ、お土産は?”だそうです。昔は抱きついて来たのに…」とちょっと寂しそう。
今、彼女たちはゲームボーイに夢中だとかで、クロイちゃんとエミリーちゃんに話しかけても、「パパ、放っておいて」と言われて、ジャスティンは自分に話しかけているそうです。
「そのうち、彼女達がもう少し大人になったら、パパはお小遣いをくれる人、駅まで送る人、、になるんだろうなぁ」とぽそり。
父と娘の関係って、万国共通なんですね(笑)
厳しいジャッジの顔と優しいパパの顔を持つジャスティンさん。
また日本に来てほしいと思います。
彼の次の舞台は、今年5月のスイス大会に移ります!
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この記事へのコメント
1. Posted by
黒槻
March 22, 2006 23:35
僕も深谷さんのバリスタ精神には感動しました。それにジェフの配慮も素晴らしいですね。
あのわずかな中断の間にそんなやりとりがあったとは…
あのわずかな中断の間にそんなやりとりがあったとは…
2. Posted by coffee_freaks
March 23, 2006 00:19
黒槻さん、コメントありがとうございます。
終わった後のミーティングで、深谷さんはあの時のトラブルが自分の準備時間中の確認不足だったせいだと思っていらしたそうです。
彼の責任ではなかったのですが。そういう点でもご自分にたいして厳しい素敵な方ですよね。
また今後の活躍に期待したいです。
ジャスティンさん、本当に素敵な方でした。
やさしいですよね。
わずかに感じられたなら良かったです。
結構時間が経っていたように思ったので、みんな結構実は焦っていました。。私ももう少し努力せねば、、と思って反省した次第です。。
終わった後のミーティングで、深谷さんはあの時のトラブルが自分の準備時間中の確認不足だったせいだと思っていらしたそうです。
彼の責任ではなかったのですが。そういう点でもご自分にたいして厳しい素敵な方ですよね。
また今後の活躍に期待したいです。
ジャスティンさん、本当に素敵な方でした。
やさしいですよね。
わずかに感じられたなら良かったです。
結構時間が経っていたように思ったので、みんな結構実は焦っていました。。私ももう少し努力せねば、、と思って反省した次第です。。
3. Posted by と〜い
April 04, 2006 23:40
私も今年初めてバリスタチャンピオンシップを観戦しました。
まさかあのトラブル対応の場にいらしたのがcoffee_freaksさん
だったとは...
見ている我々にまで緊張感が伝わるほどのファイナリストの
皆さんの緊張のオーラ、あれほどのプロフェショナル
でさえあそこまで緊張するのだと、チャンピオンシップ
の凄みを垣間見た気がしました。
ホテレスショー会場のあちこちで試飲させていただいた
のですが、どれも美味しかったです。
中でもラッキーコーヒーマシンさんのブースは本格的で、
バリスタ2名体制で行列に対応されていて、ちゃんと陶器の
カップでラテアート付きでサーブしている手元を、なんとか
少しでも技術を盗めないものかとずっと見学していました。
まさかあのトラブル対応の場にいらしたのがcoffee_freaksさん
だったとは...
見ている我々にまで緊張感が伝わるほどのファイナリストの
皆さんの緊張のオーラ、あれほどのプロフェショナル
でさえあそこまで緊張するのだと、チャンピオンシップ
の凄みを垣間見た気がしました。
ホテレスショー会場のあちこちで試飲させていただいた
のですが、どれも美味しかったです。
中でもラッキーコーヒーマシンさんのブースは本格的で、
バリスタ2名体制で行列に対応されていて、ちゃんと陶器の
カップでラテアート付きでサーブしている手元を、なんとか
少しでも技術を盗めないものかとずっと見学していました。
4. Posted by coffee_freaks
April 05, 2006 08:58
と〜い様、コメントありがとうございます!
大会にいらしていたんですね!あのトラブルを見ていらしたとは…お恥ずかしい限りです。バタバタでした!
ちなみにトラブルの時にアナウンスをした男性が共同管理人(相棒)です。
トラブルの時に限らず舞台裏でも良い意味での緊張感が選手にも審査員の方にもありました。でもそんな中でも皆さんこの機会を存分に楽しもう!という雰囲気があったように思います。
ホテレスショーは残念ながら、全然見る時間がありませんでした…
でもラッキーな事にチャンピオンの竹元さんがラッキーコーヒーのブースで入れたラテを飲む機会があったんです。適度な温度にきれいなフォームミルク、バランスのとれたとてもおいしいラテでした。彼のコーヒーに対する愛情が伝わってくるような一杯でした。
と〜いさんはとても研究熱心でいらっしゃるんですね。私もがんばります。
大会にいらしていたんですね!あのトラブルを見ていらしたとは…お恥ずかしい限りです。バタバタでした!
ちなみにトラブルの時にアナウンスをした男性が共同管理人(相棒)です。
トラブルの時に限らず舞台裏でも良い意味での緊張感が選手にも審査員の方にもありました。でもそんな中でも皆さんこの機会を存分に楽しもう!という雰囲気があったように思います。
ホテレスショーは残念ながら、全然見る時間がありませんでした…
でもラッキーな事にチャンピオンの竹元さんがラッキーコーヒーのブースで入れたラテを飲む機会があったんです。適度な温度にきれいなフォームミルク、バランスのとれたとてもおいしいラテでした。彼のコーヒーに対する愛情が伝わってくるような一杯でした。
と〜いさんはとても研究熱心でいらっしゃるんですね。私もがんばります。

